HOME >> お宝物 >> 書籍 >> サントリー GOOD AGING 第4号
                                              
GOOD AGING 第4号


表紙


 




グッドエイジャーに学ぶ 人生の愛し方
  ”感じがいい人って心が動きますよね。自分もそうありたい”


「素敵…」
写真を確認してそう声を漏らしたのは賀来千香子さん本人だった。
「ヤダ、自分のこと『素敵』って言ったみたいで恥ずかしい。
 『写真が素敵』って意味だから(笑)」

スタジオが笑いに包まれる。インタビュー中も、立ったまま見守って
いたスタッフに「座ってくださいね」と気配りを欠かさない。
その場に明るく、あたたかくしてくれる。
「感じのいいことって大事だなと思っていて。この間、コンビニで
 すごく感じがいい店員さんがいたんです。
 手際はあまりうよくなかったけれど一生けん命。
 『素敵ですね』と言えばよかった。今度行ったら伝えます。
 一生懸命だったり、感じがいい人って心が動きますよね。
 自分もそういう人でありたいですね」

活力源はスポーツ観戦。
応援する野球の大谷翔平選手やテニスのラファエル・ナダル選手
には、人として学ぶところも多いという。
常に対戦相手やスタッフへの敬意を忘れない。
その姿に感動するのだと、丁寧に、かつ熱く熱く語ってくれた。

「つい語ってしまうんですよ(笑)。
 でもスポーツに限らず、人生においてもまさかのアクシデントや
 理不尽なできごとが起きて、もがくことってありますよね。
 私も『なんでこんな目に遭うんだろう、親が悲しむだろうな』と、
 やるせなき気持ちになったことがありました。
 だけど、そこをどうにかしてのぐことができれば、後になって
 『あの経験がこう生かされるんだ』と感じられることもあると
 思うんです」

苦しくてもまじめに生きる。
それが結局は自身に返ってくると信じている。

「あの頃はよかった…とばかり思うのは寂しい気がして。
 若い時期のキラキラもいいけれど、年を重ねた人生のしわも
 顔のしわも味になりますよね」


 


2021年10月、60歳に。
職業柄、美と健康には気を遣っている。
朝起きてすぐにうがい。
常温の水を一杯飲み、朝食にはたっぷりのサラダとセサミンEX。
ストレッチや、元メジャーリーガーのイチローさんから教えてい
ただいたというスクワットも欠かさない。
夜、入浴後は保湿を念入りに行う。

「情報があふれすぎていて、どの健康法が自分に合うか分からない
 でよね。そのときの体調にもよりますし。
 ひとつのことを何十年も続けるのもひとつの手だと思うんですけど、
 自分の体と相談しながらその時々で会うものをやってみるのも
 いいんじゃないかと思います。
 最近少し腰痛が出てしまって。
 まさかと思ったけれど、そんなことが起きる年代。
 無理すると痛めてしまうので、やるときはやる、ゆるいときはゆるく
 という感じで、少しずつ続けています。
 食事もストイックになりすぎず、今日はお肉がいいとか、白いごはんが
 いいとか、そういう摂り方。
 ときには大好きなチョコレートも。そういうのも全然アリです(笑)」

「どんな60代を過ごしたいか」という問いには、しばらく考えて
「コロナが落ち着いたら、あちこち旅に行きたいですね」と回答。

「祖先がいた大分やヨーロッパを旅したい。
 お仕事は、今後もキャスティングしてくださったことに感謝して
 続けていきたい。役に学ぶことも多いんです。
 バッググラウンドを調べたり心理を追ったりすることで人生勉強を
 させていただいています」

笑顔も言葉もどこまでも清々しい。

「なんかね、私、若いときより、今の方が楽しいんです」


 




Good Aging School広告








Page Top





この改行は必要→
inserted by FC2 system