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あたたの知らない京都旅 1200年の物語

2024/03/14(木) 21:00〜  BS朝日
 「陰陽師・安倍晴明は何者か」




 大河ドラマで注目されている平安時代。
 当時は「陰陽道」が、世の中のあらゆるものを動かしており、
 その中でも陰陽師・安倍晴明は有名。
 ゆかりの地を巡り、彼の真の姿を探る旅。

 安倍晴明が生きた時代背景が分かる「真如堂」へ赴く。
 春は桜、秋は紅葉の名所として知られる。
 普段は非公開の御本尊・阿弥陀如来(女性を救いたいと願うと
 三度頷いたという「うなずきの弥陀」)を拝観。
 御本尊は藤原道長の姉(東三条院)であり、安倍晴明は支える
 役目であった。
 その御本尊の隣に祀られる不動明王像が設置されている。
 晴明は一度死んだが、不動明王が閻魔大王への懇願で地獄から
 蘇っていたとされる。
 真如堂に伝わるのは、晴明がこの世に戻る際閻魔大王から
 授かったというお土産。
 それは、貝の化石で作られた五行之印と五芒星。
 手にした賀来さんもパワーを頂いたと感じる。

 次は、一条戻橋へ。
 ここは式神と呼ばれる、晴明の雑用係的仕事や、呪いの仕事も
 やっていた者が居て、橋の下で匿われていた。

 この橋を通り、その先の「晴明神社」へ。
 当時、陰陽師は国家公務員的存在。晴明は天文博士として、
 空や星の動きを調べて、政治の結果が空に反映されると言う
 当時の政治の妥当性を見ており、天皇にお知らせしていた。
 それは知識に裏付けされたものであった。
 晴明神社が建つこの地は、かつて「晴明の住まいがあった」とも
 伝えられる場所。
 そして、死去して2年後には晴明神社が造られた。
 ここは天皇の住居から見て鬼門方向に住まい、不吉とされる
 鬼門方向に住み、その場が神社になった。
 その事が、晴明が藤原道長の信頼を得ることにつながる。

 陰陽師の大切な仕事は祈祷であった。
 その祈祷は、厄除け、病気を治す、天候をコントロールする等
 多岐に渡るもの。
 その他、方位を見て、天皇が動く方向等もアドバイスしてしていた。
 それは当時の最先端の科学であり、統計学であり、心理学であった。
 さらに向かったのは、真言宗の寺院「神泉苑」。
 そもそもは天皇の庭園であり、雨ごいの場所でもあった。

 賀来さん、番組を通じ、晴明は伝説のイメージが強かったが、
 現実にいたスーパースターと分かった。
 そのネームバリューは1000年経っても、色あせないものであった。





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