HOME >> 出演作 >> あなたの知らない京都旅 1200年の物語 >> #15
                                              
あたたの知らない京都旅 1200年の物語

2023/07/13(木) 21:00〜  BS朝日
 「都の夏の涼さがし」


   


 盆地特有の暑い京都の夏。
 避暑地でなく、都の中心で人々がどう涼を得て来たのかを探る旅。


 ■下鴨神社
  広大に広がる「糺の森」と呼ばれる古代からの原生林。
  空気が違う、冷気もある。
  御手洗社呼ばれる社の下から湧き水に脚を浸し、祈願を行う
  賀来さん。

  境内で去年、再興されたのが平安時代以前からあるという
  冷蔵庫「氷室」。
  神様へのお供物の貯蔵所である。
  昔はここで氷も作られていた。
  すり鉢状の穴を螺旋階段辿ってを下がると、気温も下がる。
  昔は豪雪地帯であったこの地、雪を穴に投げ込み、冷水を
  注いで冷暗していたとのこと。
  氷室は明治時代まで使われていた。

  かき氷のルーツは平安時代。
  当時は大変貴重なもので、口に出来たのは天皇陛下、中宮、
  東宮等。
  大量の氷を氷室から御所へ運び込む必要があり、重い氷を
  運ぶ役夫や馬も多数死亡し、今は神社に祀られている。

  庶民は高級品である氷は食べられないので、氷を模して
  作った水無月(お菓子)を食べて代用していた。
  (ういろうが氷相当)

  氷室のかき氷を試食した賀来さん。しっかりとした氷と絶賛。
  更に御口直しの抹茶をかけると、感触が変わると感激。
  参道を歩いてきた者にとってはたまらない一品であった
  歴史がある。
  古の方々に感謝と賀来さんの言。


 ■京うちわ
  室町時代にルーツを持つ京うちわ専門店にお邪魔。
  最近はデザインを進化させた透かしうちわもあり、見た目も
  涼し気。
  うちわは夏だけでなく、秋にも使う、季節を先取りする
  デザインも考慮されている。
  元々京うちわは、宮中のデザインをしていたものが市中の
  庶民に降りて来て、美しいデザインが普及していった。
  見た目で涼み、暑さをしのぐ知恵である。
 

 ■くずきり
  江戸時代にルーツのある夏の涼の食べ物。
  賀来さんオススメので足蹴に通う和菓子の老舗「景善義房」。
  竹の筒に入った水羊羹、シャリシャリ感のある砂糖菓子の
  琥珀もよい。
  奥の喫茶室で本日召し上がるのは、漆塗りの器の中に
  入った名物の「くずきり」。
  作ってからの賞味期限が僅か15〜20分以内と言う、
  お店でしか食べれないもの。
  クズの弾力と、黒蜜が絡む味が夏の涼しさを呼ぶ。
  特別に今回は、作る工程も見学でき、感動の賀来さん。


 ■水の庭
  岡崎エリアには、邸宅が多く建てられ水庭が存在する
  これらは琵琶湖の水を引き込み、底辺へ引きこんだ
  ものもある。
  また、庭には多くのあじさいが咲き誇る。
  賀来さんは、あじさいが好き。小さな花の集まりで無限の
  世界が出来ている。
  人一つ大きさも濃淡も違うが集まって宇宙を感じる。





Page Top





この改行は必要→
inserted by FC2 system