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ギャランクラブ 第208号


表紙


 




ゲストルーム 賀来千香子


天真爛漫。生来の明るさでファンはもとより、スタッフ、キャスト
にも愛される賀来千香子さん。
若手女優の急成長株らしく、ちょっぴり仕事にも欲を出して
「今年花を咲かせる年に」と頼もしい言葉。
三菱ミニカエコノ・パセリのイメージガールとしても活躍中で、
2月からは新作の欧州ロケCFが広くオンエアされる。
本誌新春第三号の表紙を飾ったこの笑顔は、どこで作られるのか
を知りたかったが、気がつけばハッピー光線の虜…。






 か・く・ち・か・こ−心がウキウキしてそうな響き。
 音声学上の分類によると、カ行の子音<破裂音・軟口蓋音>と
 言うらしい。
 名は体を現すとは良くいったものなので、女優・賀来千香子さん
 (本名)はその典型。
 明瞭闊達、頭脳明晰、健康美人などの言葉を広辞苑で拾っても、
 彼女の笑顔の魅力は、とても表現できない。
 「妙に古風なことが好きで、神社仏閣の参拝とか、四柱推命による
  運勢判断も信じる方です。それによると去年は物を造る年、
  今年は花を咲かせる年だそうですが、自分自身が(女優として)
  どう成長するか、楽しみなんです」

 昨年は土台造りの年だったのか、その活躍はまさに年女の面目躍如。
 テレビでは「男女七人夏物語」が大ヒット。
 舞台は坂東玉三郎さんとの共演で大好評を得た「黒蜥蜴」を再々演。
 初の映画主演「刑事物語5・やまびこの詩」もクランク・アップし、
 4月の公開を待つばかり。
 「玉三郎さんには大変多くのことを教えていただきました。
  私が言うのは生意気かも知れませんが、自分さけ良ければという
  役者さんが多い中で、玉三郎さんは相手役の私も素敵に見えなければ
  困ると、演技力の不足部分を的確に指導して下さいました。
  将来の華をお持ちの方ですね」
 
 三島由紀夫原則の難しい役どころだが「公演を重ねて、やっと自分の
 ものになりました」とのこと。
 映画でも素晴らしい人との出会いがあったそうで、
 「以前から尊敬していた小林桂樹さんと共演でき、今までお会いした
  俳優さんにはないインパクトを感じました。
  最初はてっきり親子の役と思いましたが、実は不倫の関係(笑)で、
  今は会いたくないという設定なのですが、その微妙な心理を眼で
  表現されました。それが凄いんです。心の技というのでしょうか」

 演技者として成長してゆくことを、何のてらいもなく素直に喜ぶ。
 この明るさこを、彼女の最大の資質か。
 「夢を売る仕事。(女優になって)本当に幸せです。
  学生時代(女子美術大学付属の中、高、短大)は親が決めた路線
  を歩く自主性のない娘でした。今でも親離れ出来ない面が多分に
  ありますし、両親も子離れしていなくて」(笑)

 人気スターになった現在も、こんな”お嬢様気質”が残っているようで、
 「皆様に顔を知っていただくのは嬉しいのですが、洋服屋さんなどの
  試着室を出た瞬間が苦手。
  周囲の方の視線を感じますと、買わなければいけないか、と
  他愛もない見栄を張って、つい買ってしまう。本当は色々試着
  したいのに」(笑)

 遠くで光輝く存在だからスター(笑)と呼ばれるはずだが、こと賀来さん
 に関しては、そうしたイメージは影も見えない。
 間髪を入れぬストレートな会話。
 台本があると錯覚しそうな豊富な語彙。
 冗談も出るし、笑いも絶えない。
 「芸能界入りのきっかけ(雑誌『JJ』の表紙モデル)を最初に相談した
  気の合う兄と、私がキューピット役を務めた兄嫁との夫婦。
  その隣がおばあちゃま。
  そして両親の家が同じ敷地内に並んでいます。
  でもなぜか、全員密着している時間が多いんです。
  居心地が良いから、女優業を口実にして当分は結婚せず、小姑で
  居座るつもり」(笑)

 たまの休日は『家事の手伝いをする気持ちだけ見せて』実際には
 お母さんの手料理を楽しむだけとか。

 「昨年の11月に三菱ミニカエコノ・パセリ(彼女も同型式を愛用中)
  のCFロケで、初めて念願の海外旅行をしました。
  ロケ地はローマとシシリー。
  最初は本場イタリア料理をグルメしたのですが、嵐で撮影が延びた
  とたんに、急に母のオジヤが恋しくなって」
 と、甘えん坊の顔を見せた後で、
 「トレビの泉では次も海外を期待して二重(20)に御縁(五円)があるように、
  200リラと50リラを放り込みました。」





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